古代のトンボ

トンボの仲間がいつごろからいたのか、実はいろいろな考え方がいろいろあって、よくわかっていません。
いままで見つかっているいちばん古いトンボ目の化石は古生代二畳紀初期(約3億数千年前)の時代から発見されています。
トンボはゴキブリと同じくらい古くからいる昆虫なのです。
この二畳紀に発見されたトンボは、イトトンボの仲間です。
いま生きているトンボたちは、みなこのイトトンボの仲間の子孫であると考えられています。
これより古い時代の古生代石炭紀(約3憶5400万年前から2憶9000万年前)の後期には、トンボによく似た生き物の化石が見つかっています。
トンボに似ていますが、翅(はね)の形がかんたんで、いまいるトンボより飛ぶのがうまくなかったようです。
また、お腹もトンボのように細くなってはいません。
これらのトンボに似た生きものたちは、原トンボ目という別のグループにまとめられています。
この原トンボ目にはかつて地球上に現れた最大の昆虫として有名な、ハネを拡げた大きさが70cmのメガネウラ・モニイと言うフランスで化石が発見された昆虫です。
はねを拡げた大きさが75cmにもなるメガネウロプシス・アメリカーナと言うアメリカで発見された昆虫などがいます。
よく恐竜の図鑑を見ると、恐竜と一緒にトンボの絵がかかれていますが、それがこの仲間です。

赤トンボ

赤トンボと呼ばれるアカネ属のトンボは、国内に15種類いて、このうち原野で見られるのはアキアカネ、ナツアカネ、タイリクアカネ、ノシメトンボ、コノシメトンボ、マユタテアカネ、マイコアカネ、ヒメアカネ、ミヤマアカネ、キトンボの10種類です。
 赤トンボの仲間はどの種類も同じく見えますが、よく見ると種類によって大きさや体の色、羽の模様などが違うことに気づきます。
特に羽の模様は識別するための大切なポイントで、一番分かりやすい種類は羽に赤い帯のあるミヤマアカネです。
赤トンボは捕まえるのも面白いですが、種類が分かると楽しさが増します。
今年の秋は、紙面にある羽の絵を参考にして近所を飛び回る赤トンボの種類を調べてみてはどうでしょう。
もしかしたら意外な種類が見つかるかもしれません。
赤トンボと聞けば、思い出すのが夕焼け小焼けの赤トンボのフレーズで始まる童謡赤トンボですが、この童謡をめぐってトンボ好きの間では長いこと論争が続いています。
論争の原因は赤トンボに歌われているトンボの種類が何かということで、よく見掛けるアキアカネだったという人たちと、ナツアカネだという人やウスバキトンボだという人などがいまだに議論しています。
ちなみにトンボ好きの私としては夕焼け小焼けの赤トンボは種類を追求せず、赤トンボのままの方がイメージが壊れずに済んで良いと思うのですが、みなさんはどう思われるでしょう。