ホタルの特徴
ホタルとは、ホタル科に属する肉食性の甲虫の仲間です。甲虫のくせに翅は軟らかく、形は平たく細長いのが特徴です。
世界にはおよそ2000種もいるそうですが、日本には50種ほどいると推定されています。多くは水辺の草むらに住み、腹端に発光器をもち、夜間光りを放つゲンジボタル、ヘイケボタル、それにヒメボタルなどがよく知られています。また、光らない種類のホタルもたくさんいます。
ゲンジボタルやヘイケボタルが水辺の草むらでよく見られるのは、その幼虫は水生でカワニナを餌にして大きくなるからです。
一方、ヒメボタルの幼虫は小さな陸生の巻き貝(カタツムリの幼貝など)を餌にして育つ陸生のホタルです。ホタルの仲間にはヒメボタルのように陸生のホタルの方が水生のものよりずっと多いようです。
ゲンジボタルの産卵場所は川岸の苔の生えた湿けた岩場などで、最盛期には何匹かのメスが一か所に集まって光りながら、夜半から明け方まで産卵する様子が見られます。
ゲンジボタルの卵は直径0.5mmの球形で淡い黄色をしています。
日がたつにつれ褐色になり、やがて黒い斑紋があらわれ20日ほどたつと黒色に変わります。
産卵から約30日で孵化します。
孵化した幼虫は、ただちに地表から流れのある水中の小石の下などに潜り込み、日中はほとんと姿を見せません。夜になると川底の表面を歩きまわり、餌となるカワニナをあさります。
日本のホタル
日本には何種類ものホタルがいますが、成虫が発光するものは少なく、ゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルの3種類がいますが、一番光の強い種は良く知られたゲンジボタルです。
ゲンジボタルは5月下旬から6月上旬にかけて成虫となりますが、成虫の寿命は短く10日間ほどです。成虫は夜8時頃から活動を始め、オスはメスを探して、発光しながらよく飛びますが、メスはあまり飛びません。
光の交信で、気に入ったオスとメスが出会うと交尾し、交尾を終えたメスは水辺のコケなどに卵を産み付けます。
この間何も食べずに夜間行動して一生を終えます。
コケなどに産み付けられた卵は体長1mmほどの小さな幼虫になります。
フ化した幼虫はすぐに水に入り水中生活を始めます。
幼虫のエサはカワニナという淡水巻貝で、自分の体に合った大きさのカワニナを食べて成長するのです。
成長した幼虫は川岸に集まり、夜になると点滅しながら、上陸のチャンスを待ちます。
幼虫は、湿った土にもぐりこみ、土の部屋を作ってサナギになります。
サナギになってから40日ほどで成虫になるのです。
< チ | 昆虫採集のTOPへ戻る | 虫って? >