昆虫採集、標本の心得
昆虫を標本にする場合、、普通は殺したものを形を整え、乾燥させて保存する。
昆虫の乾燥標本は、比較的色もよく残り、形も崩れないが、コナチャタテやカツオブシムシなど乾燥動植物質を餌とする昆虫に食われやすく、保存には注意が必要です。
幼虫など体の柔らかいものは、アルコールに漬けるなど、液浸標本とすることもあります。
しかし、それは研究目的の場合であり、通常の趣味レベルの昆虫採集という言葉で表される内容としては、含みません。
昆虫の乾燥標本は、比較的簡単に作れるが、見栄えのよいものを作るにはそれなりの技術があり、そのための器具も開発されています。
チョウ、ガなど、羽が大きくて模様のあるものは、羽を広げて形を整える。これを展翅といいます。
展翅のためには、展翅版を使います。長方形の板の両端に短い柱を立て、そこに真ん中に隙間を空けて2枚の細い長方形の板を、底板から浮かせて乗せた物です。
チョウの胴体に針を刺し、これを2枚の板の隙間に差し込む。
羽を広げて、両側の板に形よく止め、乾燥させるわけです。
この際、羽には手を触れないよう、針先で羽を広げ、羽の上にパラフィン紙のリボンをのせ、その紙を押さえることで形を決めます。
羽に針を刺すと傷が付くからです。
ハチやハエ・アブでは見栄えをよくするためには展翅して標本をつくることがしばしば行われるが、そうすると同定に必要な形質で見えにくい部分が多くなってしまい、学術研究にはあまり適さない標本になってしまいます。