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昆虫採集の標本(箱)

標本を収める箱も、標本を食う虫が入らないよう、桐などの木製で密封できるきっちりとした物が販売されていますが、よい物は高価です。
しかし、ヨーロッパと比較して高温多湿であるために虫害、カビ害の著しい日本では、この標本箱の吟味が欠かせません。
ヨーロッパの博物館などでは日本なら子供の玩具的な標本箱とみなされているボール紙製の標本箱が普通に使われていると言われています。
こうした針刺し乾燥標本は昆虫の標本の保存法としては簡易であるとともに、保存性も極めて高い。
数百年前の標本ですら、十分今日の分類学研究に役立つほどです。
このように昆虫は観賞用と学術研究用の両方の用途に堪える質の高い標本が針刺し乾燥標本という形で簡易に作製できることに特徴があります。
観賞用と学術用の標本が両立する動物は、他には軟体動物の貝殻標本や哺乳類や鳥類の剥製標本があるが、剥製は採集、標本作製双方に手間と費用が大幅にかかります。
結局のところ、趣味と学術の両方にまたがる生物標本蒐集が裾野の広い趣味として成立するのは、昆虫以外では貝類採集ぐらいです。