昆虫の翅

昆虫の羽は、生物学の専門用語では翅と表記され、成虫のみが使用可能な器官です。
そのため、成虫になる時の脱皮を特に羽化というくらいです。
昆虫の翅は、胸部の背面から突き出している。
昆虫の胸部は三節あり、それぞれ一対ずつの歩脚があるが、翅は第二節と第三節の背面から一対ずつ出ます。
したがって、昆虫の翅は、脊椎動物の翼に見られるような、前足の変形ではありません。
翅があっても歩脚の性能は変わりません。
飛行可能な脊椎動物(鳥類やコウモリ)が、その代わりに歩行能力を大幅に制限されるのとは異なり、昆虫の多くは十分な歩行能力をもっています。
このような翅のあり方をもつのは昆虫以外では、空想の産物である天使や烏天狗などにしか見られません。
地球の歴史上、地上で初めて飛行をするようになったのも昆虫だと言われています。
昆虫の翅は、背中の外骨格が薄く伸びたもので、キチン質でできています。
膜状に広がった翅を支えるために、太くなったキチン質の筋が葉脈のように翅に広がる。
翅脈の配置などは、分類上重視される。
翅の表面には毛や鱗が並ぶこともあります。
小型の昆虫では、翅の周辺に並ぶ毛が、翅の面積を稼いでいます。